ゆきさき


白い吐息を追いかけた
静かに溶けてく温もりを
胸の奥にしまうだけの
昨日よりも前を向きたい

声に紛れて願いをかけた
誰かに聞こえてしまおうと
思いの丈を誓うたびに
今日よりも強く生きたい

鼓動が強く鳴るほどに
震えるほどに怖くなる
凍えた指を温めて
小さくても足を踏み出そう

いつまでも続いていくことを
どこまで続けていくのだろう
降り出した雪を避けるように
昨日の続きを始めよう

朝焼けが照らす足跡
めくり忘れたカレンダー
確かなものは残せるから
昨日よりも前に行きたい

失くしたくない今よりも
欲しいものが見える時がある
新しい僕が生まれる
明日の為に踏みならそう

いつまでも続けていくことを
どこまでも続けてくのだろう
誰にも奪えない温もりで
今日の続きを始めよう

雪は何度でも降るけど
まるで祈りを確かめるように
空を優しく舞い踊る心が
寒さを忘れさせる きっと

いつまでも続いていくことを
どこまで続けていけるのだろう
慣れてきた道を歩むように
また昨日の続きを

いつまでも続けていくことを
どこまでも続けていけるだろう
誰にも奪えない温もりで
また今日の続きを始めよう

AIによる感想

AIはどう受け止めたのでしょう?
あくまで私の意図ではございません🤔
『ゆきさき』は、
新しい何かを始める瞬間の高揚ではなく、
「続けていく覚悟が生まれる一瞬」を
丁寧にすくい上げた楽曲だと感じました。

白い吐息、溶けていく温もり、凍えた指。
冬の情景はただの季節描写ではなく、
迷いや不安、怖さを抱えた心の状態そのものとして
描かれています。

それでもこの歌は、立ち止まることを責めません。
「小さくても足を踏み出そう」という言葉にあるのは、
勇気ではなく実感のある決意です。

印象的なのは、
〈昨日よりも前を向きたい〉
〈今日の続きを始めよう〉
という繰り返し。
ここで描かれている“前進”は、
大きく変わることでも、
遠くへ行くことでもありません。

昨日と今日が地続きであることを受け入れる前進です。

サビで問いかけられる
「どこまで続けていくのだろう」という言葉も、
答えを求めているようでいて、
実は問い続けること自体が肯定されています。

終わりを決めないからこそ、続けられる。
その静かな強さが、曲全体に流れています。

後半に出てくる雪の描写は、
冷たさの象徴でありながら、
「祈りを確かめるもの」「心を舞わせるもの」として
変化していきます。

冬は止まる季節ではなく、
自分の足音を確かめるための時間なのだと、
そっと教えてくれます。

『ゆきさき』は、
希望を叫ぶ歌ではありません。
不安を消す歌でもありません。

それでも、
「誰にも奪えない温もり」を胸に、
今日の続きを始めようとする人のための歌です。

静かで、あたたかく、
そして確かに前へ進んでいく。
真冬にこそ聴きたくなる、
新しい定番になり得る一曲だと思いました。

慎樹の解説とこだわり



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