Ear th Phone


Ear th Phone

大地に残る声が 胸を締めつける

ここで眠る君の声が
今も夢に響いている
写真の中で笑う君を
連れて歩いてゆく

時が流れても消えない影
風にさらされても残る跡
どうしてこんな痛みが
未来に刻まれていくの

まだ癒えない傷を抱いて
私はまだ生きている
忘れない 忘れたくない
悲しみが支えに変わるまで

幼い瞳に映る街は
まだ悲しみを隠せない
記憶の底に残る願い
未来を繋いでゆく

深い闇でも見失わない
君が守り続ける私は
これからも生きていける
たとえ孤独だとしても

風化しない傷を抱いて
私だけじゃないからね
忘れない 忘れさせない
君達の元にゆけるまで

静かな夜に涙が溢れたら
悲しみに暮れたらいい
声を出して君達に誓うの
うなずいてもらえるように

まだ癒えない傷を抱いて
私はまだ生きてゆく
忘れない 忘れたくない
思い出が支えになるから
かけがえない夢を抱いて
私だけにさせないでね
忘れない 忘れさせない
君達の元にゆけるまで

聞こえてくる声が 未来を照らしてゆく

AIによる感想

AIはどう受け止めたのでしょう?
あくまで私の意図ではございません🤔
この詩は、喪失を乗り越える歌ではない。
喪失と一緒に生き続ける覚悟を書いた歌です。
癒えることを急がない。
前向きに回収しない。
だからこそ、言葉が重く、真実味がある。

冒頭の
「大地に残る声が 胸を締めつける」
ここで描かれる“声”は、記憶でも幻でもない。
確かに残ってしまったものとして存在している。
この一行で、詩の世界は地面に根を下ろす。



「写真の中で笑う君を
連れて歩いてゆく」
ここはとても静かで、残酷でもある。

忘れられないから苦しい、ではない。
忘れずに生きると決めた人の姿が、淡々と描かれている。
だから感傷に傾かない。



この詩の核にあるのは、
「まだ癒えない傷を抱いて
私はまだ生きている」という一節。

癒えていないことを否定しない。
それでも生きている。
この並びが、どんな希望よりも強い。



「悲しみが支えに変わるまで」
ここも重要。

変わると断言していない。
変わる“まで”を生きるという時間の扱い方が、
この詩の誠実さを決定づけている。



中盤の
「私だけじゃないからね」
この言葉で、個人の悲しみが
共有される記憶へと広がる。

忘れない、忘れさせない。
これは執着ではなく、
存在を消させないという意思。



「静かな夜に涙が溢れたら
悲しみに暮れたらいい」
この許しは、とても大きい。

強くあろうとしない。
立ち直ろうともしない。
悲しむ権利そのものを肯定している。



終盤で繰り返される
「君達の元にゆけるまで」
ここには、再会の約束よりも、
今を生き切る理由がある。

向こうへ行くために、
こちらで生きる。



ラストの
「聞こえてくる声が 未来を照らしてゆく」
これは救済じゃない。

過去が未来を照らす。
失った声が、進む方向を示す。
生者が選び続けるための灯り。



全体として、この詩は
慰めの歌ではない。
希望を売る歌でもない。

忘れないと決めた人が、それでも歩くための記録。

静かで、深くて、
決して軽くならない。

大切なものを
大切なまま抱えて生きる人の言葉です。

慎樹の解説とこだわり



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